2021年に対戦実現が濃厚視されている「格闘技頂上決戦」とも言える試合があることをご存じですか?
ここ数年キックボクシングファンが熱望していた武尊選手と那須川天心選手の対戦のことです。
武尊さんは負けたら引退する覚悟で今後の格闘家人生を歩むと答えています。
友人が力説していたけれど話についていけなかったの。
格闘技って幅広いから分からないことが沢山あるわ。
2人の試合が実現するとしたら凄いことなの。少しでも楽しめるように解説するわね。
今回は2人のキックボクサー武尊さん・那須川天心さんの、格闘技ファン熱望の対戦を調査しました。
武尊と那須川天心のプロフィール
まずは武尊さんと那須川天心さんのプロフィールを簡単にご紹介します。
1991年7月29日生まれ鳥取県米子市出身
168cm60kg
日本のキックボクサー
所属はK-1 GYM SAGAMI-ONO KREST
小学2年生から空手を始め、高校進学後にキックボクシングに転向
2015年55キロ級(現スーパーバンダム級)初代王者
2016年フェザー級初代王者になり2階級制覇
2018年スーパーフェザー級王者
戦績は41戦40勝(24KO)1敗0分
武尊さんは、K-1史上初の3階級制覇を成し遂げ、K-1界のシンボルとして活躍しています。
闘争本能むき出しのファイトスタイルでKO勝利を連発する姿から「ナチュラル・ボーン・クラッシャー」の異名が付いてるわ。
つ、強い…!41戦40勝は凄すぎない?
2012年から負けていません。
1998年8月18日生まれ千葉県出身
165cm56.8kg
日本のキックボクサー、総合格闘家、YouTuber
所属ホーム団体はRISE
TARGET/Cygames所属
5歳から極真空手を習い始め、小学校5年生でジュニア世界大会で優勝
小学校5年生でキックボクシングに転向
15歳で1R58秒KOという快挙を成し遂げ衝撃のプロデビュー
史上最年少16歳でRISEのバンタム級王座を獲得
全試合KO勝ちでBLADEトーナメント優勝
19歳で初代RISEフェザー級世界王者となる
キックボクシングの戦績は44戦44勝
2016年には総合格闘家としてもデビュー
天才的なセンスとテクニックでダウンを奪い、KO率の高さから「神童」「キックボクシング史上最高の天才」などと称されているの。
キックボクシングでは負けなしなの?これまた凄すぎる…!
那須川天心さんは、今も無敗記録を更新中とのこと。
キックボクシング界の若き天才として今最も注目されていている選手です。
那須川天心さんはボクサーへの転向を表明しており、2022年3月にキックボクシングを引退します。
最強のチャンピオンとして、ここ数年は常に挑戦者を迎え撃つという立場。その立場に甘んじることなく、“常に挑戦していたい”という本人の思いから、キックボクシングを引退し、ボクシングへの転向を決意
引用元:yahoo!ニュース
武尊は“那須川天心に負けたら引退”の覚悟
武尊さんは、”1回でも負けたら格闘家としての命がなくなると思って試合をしている”と、熱い思いを語っています。
格闘技界を他のスポーツやエンターテインメントに負けないものにするために盛り上げる試合がしたいと意気込んでいます!
2人の対戦が望まれ始めたのは2015年から
初めて、2人の対戦が話題になったのは2015年とのこと。
武尊さんはK-1イベントでトーナメント優勝。那須川天心さんはBRADE(3団体協力で開催したイベント)でトーナメント優勝しました。
キックボクサーとしてどちらが強いのか格闘技ファンの間では当然話題になり、二人の対戦を望む声が多く出てきたそう。
同じキックボクサーなのに今まで試合が実現しなかったのはどうして?
それは所属団体の諸事情なんです。
武尊VS那須川天心が実現しないのは所属団体が違うため
格闘技団体について調査していくうちに、団体のしがらみによって2人の対戦は大きな壁に阻まれていることが分かりました。
武尊さんと那須川天心さんは異なる団体と契約しています。
武尊さんはK-1(ケイワン)、那須川天心さんはRISE(ライズ)です。
団体が違うから試合出来ないなんて、選手層の薄い団体は対戦相手が限られてしまいそうだけど…?
ではどういった理由なのか見ていきましょう。
武尊はK-1所属のため他団体の試合に出られない
武尊さんが所属する団体「K-1」についてざっくりと説明します。
空手やキックボクシングなどの打撃系立ち技格闘技の世界一の最強格闘者を決める大会を行うというのが設立のコンセプト。
実は、K-1では原則専属契約になっています。
契約解除するには違約金の支払いが生じ、金額は明確にされていませんが、1,000万円程ではないかとの情報がありました。
K-1選手はK-1の大会のみ出場可能です。他団体の大会には参戦できないの。
今まで全てのキックボクシング選手をK-1の〇〇選手って呼んでたんだけど、違うの?
正確にはK-1という団体に所属している選手のことを「K-1選手」と呼べるのよ。
那須川天心はRISE以外の大会にも参戦可能
那須川天心さんのホーム団体「RISE」についてです。
2003年に設立されたRISEはキックボクシング興行の1つ。「Real Impact Sports Entertainment」の略であり、英単語「rise」の「昇る」という意味も掛けている。
2011年から女子のタイトル「RISE QUEEN」を創設。
まだ設立されて年数も浅く、知名度や選手層もK-1とは比較できない差があります。
キックボクシング団体No.2といった立ち位置とのこと。
那須川天心さんは知っていても「RISE」は知らないという方が多いわ。
キックボクシング選手の那須川天心さんですが、2016年に総合格闘家としてデビューをしています。
契約上RIZIN(ライジン)やKNOCK OUT(ノックアウト)といったホーム団体以外の格闘技の大会に参戦することができます。
格闘技に疎い私でもRIZINという名前は知ってるわ。
とても華やかな大会のイメージよ。
RISE、RIZINは共に格闘技団体で名前も似ていることや、RIZINで那須川天心さんを見る機会も多いことから「那須川天心=RIZIN」だと思っている方がいるようです。
しかし、RISEとRIZINはメインの競技が違います。
RIZINは格闘技イベント団体でメインは総合格闘技(MMA)です。
かつて「PRIDE」を主催していたドリームステージエンターテインメントの代表だった榊原信行により2015年に設立。
総合格闘技(MMA)ルールが主体の大会ではあるが、キックボクシングルール、MMAルールとキックルールを交互に行うミックスルール、グラップリングルールなど様々なルールの試合も行い、PRIDEには無かった女子格闘技も実施している。
年末には地上波でも放送されるので観戦している方も多いのではないでしょうか。
近年はキックボクシングの試合も多く行われるようになっており、それは那須川天心さんの活躍によるものだとも言われています。
RIZINは格闘技の祭典!色んな団体のトップクラス選手を集めて対戦カードが組まれるから人気なの!
なんだかワクワクする話ね♪
K-1はメンツを守るため2人の対戦を拒んでいた?
2人の対戦がなかなか実現しないのは、K-1運営サイドが逃げているからではないかと批判する声がありました。
仮に2人の対戦が実現し、看板選手の武尊さんが負けてしまった場合、K-1でいくら無双しても結局「天心よりは弱い」ということになります。
K-1はメンツが潰れてしまうのを恐れているのではないかと囁かれていました。
K-1側が2人の対戦を長く拒んでいたのね。
大人の事情だわ。でも運営側からすると正しい判断のようにも思える。
K-1は他団体とあまりいい関係を築けていないとの情報がありました。
K-1とRISEは良好な関係とはいえないこと、過去にK-1選手がRIZIN参戦に関して一悶着あったことなども分かりました。
当初は様々な団体がRIZINに参入したのだけれど、後にK-1だけ離脱したとのことよ。
ファンが望むカードの期待に応えず、他団体と関わろうとしない近年のK-1を「K-1鎖国」とヒートアップした格闘技ファンが批判しています。
武尊と那須川天心はお互いに対戦をアピール
対戦を熱望する格闘技ファンの声は年々高まる一方で、団体同士の関係や大人の事情が絡み合い状況は変わらず平行線をたどる一方だったとのこと。
選手と格闘技ファンが置いてけぼりの状態に思えてしまうわ。
本人達は戦いたいと強く思っているはずよ!だって格闘家だもの!
2人はお互いの気持ちを確かめ合い対戦をアピールし続けていました。
2017年のRIZINで那須川天心さんはリング上から対戦を要求したことがありました。
「皆さん誰との試合が見たいですか?」とファンに発言し、観客からは「武尊」と名前が上がります。
しかしリング上で公言し観客に「武尊」と言わせたことが、「他団体の興行に対する不当な介入にあたる」などとして、後にK-1側から民事訴訟で訴えられてしまう事態になりました。
武尊さんの名前を出しただけで訴えられちゃったの?
この辺りからお互いの名前を出すことがダブーになっていったとのことよ。
そんな中でも2019年9月に那須川天心さんは次のようにコメントしています。
武尊選手、K-1の陣営に言いたいことがあります。僕は格闘技界を盛り上げるため、人生賭けて戦ってきたつもりです。皆さんの声に応えるのが選手たちだと思いませんか?WORLDシリーズのように強い選手を集めて戦うのが本当の興行なんじゃないですか?僕は逃げも隠れもしないです。さっさと正式な話をください。俺は待ってます。
引用元:Yahoo!ニュース
11月には武尊さんも会見で言及しています。
天心選手から対戦したいというのを長年言われてきて、もちろん僕も試合やりたいですし、そのためにずっと動いています。その件に関してはずっとそうですしこれからもそうですがK-1の中の方たちとずっと話を進めていてこれからもそのことはK-1と進めていく。
引用元:Yahoo!ニュース
ずっと糸口を探していたんですね。
武尊が“RIZIN観戦”那須川天心が“K-1観戦”で大幅な進展
2020年大晦日に開催されたRIZINで那須川天心さんの試合がありました。試合開始前、武尊さんが会場に姿を現し試合を見守りました。
会場のどよめきがすごいわね!
武尊さんは来場した経緯を次のように語っています。
何年もみんなが熱望してくれてて、その試合がなかなか実現できないことに悔しい気持ちがあった。ずっと……どうにかホントに格闘技界が1つになるような試合ができることを思ってずっと動いてきたつもりだったんで。それがちょっとずつちょっとずつ形になってきて。僕の意思表示と、来年に実現させるって決意を込めて、RIZINの会場に今回は来場させていただきました。
引用元:yahoo!ニュース
試合が実現するならRIZINでもK-1でもない中立なリングを作って、そこでやりたいと思っていると話しています。
そして2021年3月、武尊さんのK-1の試合が行われる会場に那須川天心さんが姿を現します。
格闘技界を盛り上げようとする2人の熱い思いが伝わってくるわ!
この出来事により格闘技頂上決戦の実現がほぼほぼ決定の状態になったと言われています。
いよいよ2021年に実現させる方向で話し合いが進んでいるとのことよ!
もしかしたら一夜限りの夢舞台になるのかしら!
素敵ね!絶対に実現させて欲しいわ!
“格闘技頂上決戦”実現濃厚にTwitterの反応は?
https://t.co/pGUefUFkp7
「K-1、立ち技、キックボクシングルールでの最強は僕だということをしっかり証明するので、それからボクシングに行ってほしいと思います」このコメントは熱すぎるね🔥🔥
武尊ならやってくれるって信じてる!
最強にふさわしいのは武尊しかいない— K’FESTA (@KFESTA7) April 17, 2021
那須川天心選手と武尊選手、どちらが強いかという論争はたぶん実際に戦うまで続くしよっぽどな結果にならない限り戦ったあともまだ続くと思うのだが、ほんとこれ、現日本立ち技格闘技界における一番上質な《どっちでも良い》なのよな。 どちらが最強でも納得するし、それだけのことをお互いしてきた。
— ザルファヴァルド@アマプラでデジモン観まくるバーチャル精霊王 (@zalfavald) April 17, 2021
武尊と天心戦の勝敗予想色々言われてて面白い❗️試合が楽しみすぎる❗️#那須川天心 #武尊 #ルール #勝敗予想#朝倉未 #堀口恭司 #格闘技https://t.co/mK3gMUY9TL
— sayaka☺︎ (@MOMO_T2525) April 18, 2021
YouTube更新しました!
以前の動画で那須川天心選手のボクシング転向について話しましたがその続きになります。
【勝敗予想】武尊vs那須川天心どちらが強い? https://t.co/WfDfwXHNWG pic.twitter.com/ejgRlz9Z9V— 栗原 慶太@第48代東洋太平洋バンタム級王者 (@keita110) April 20, 2021
まとめ
今回は武尊さん・那須川天心さんの所属団体や、格闘技ファンが熱望する試合が実現しなかった経緯などを調査しました。
実現したらどれほど凄いことなのか理由を知ると納得です!
2人の事をもっと知りたくなったわ!
この試合、一緒に観戦しましょうね!
武尊選手と那須川天心選手の対戦は、2021年6月東京ドームで行われると報じられています。
ですが、現段階では公式発表はされておらず、話し合いが行われている最中だそうです。
格闘技頂上決戦、今から本当に楽しみでなりませんね!
最後までお読みいただきありがとうございました!
コメント