昨年大流行し、現在も大人気アーティストのYOASOBIさん。
そのYOASOBIさんの楽曲である『夜に駆ける』が、YouTubeの規制に引っかかってしまい、一時警告文が表示されていたそうです。
規制がかかる動画って、過激なモノだったり18禁チックな動画じゃないの?
世界の方がアクセスできる分、相当細かな規約があるそうですよ。
今回は、今になって何故YOASOBIの楽曲『夜に駆ける』のMVがYouTubeの規約に引っかかったのかについて、そして楽曲の元になった小説を調査していきます。
大人気のYOASOBIってどんなアーティスト?
昨年、爆発的な大人気をみせた2人組のアーティストYOASOBIさん。
どんなアーティストなのか調査してみました。
2019年10月に結成された2人組の音楽ユニット
音楽クリエイター:Ayase
シンガーソングライター:ikura(幾田りら)
『小説を音楽にする』をコンセプトに楽曲を制作している
YouTubeや TikTokで人気に火が付いた
小説をベースにして、楽曲を作るってすごいわね!
そういえば、去年のNHKの紅白で出演しているのも見たわ。とても、透き通った声で聴き惚れていたわ!
幅広い年齢層に大人気のYOASOBIさんの代表曲『夜に駆ける』は、あちこちで耳にするほどの一曲となりました。
一度聴くとクセになる曲調で、何度聴いても飽きないイメージがありますよね!
MVを視聴してから、元となった小説を読んでみると、曲調は明るいのに原作の小説は雰囲気が違う!という事もあったりと、二度楽しむことができるのがYOASOBIさんの作る楽曲となっています。
今回の話題も、小説を元に作られた楽曲なのでこれから、説明しますね。
YOASOBIの楽曲MVがYouTube規制?
男女2人組の人気音楽ユニット・YOASOBIのデビュー曲「夜に駆ける」のMVがYouTubeの規制対象となり、大きな反響を呼んでいる。
引用元:Yahoo!ニュース
YouTube側の規制理由としては、飛び降り自殺を連想させるMVだからと言う事でした。
代表曲の『夜に駆ける』は、星野舞夜さんの小説『タナトスの誘惑』を原作とした曲で、2019年11月にMVが公開されています。
公開してから5カ月でYouTubeでの再生回数が1000万回、2020年10月に1億回再生を突破しました。
日本だけではなく、世界から高く評価されていています。
動画再生回数はなんと!2億2000万回を突破しているんです。
2億って・・・。凄まじい再生回数ね!
淡いピンク色と水色が印象的で、色だけをみると可愛い雰囲気のあるMVです。
MVのフェンスから女性と男性が落ちる描写が、YouTube側から見て規制の理由になってしまったようです。
規制がかかってしまっていましたが、現在では視聴できるようになっています。
確かにサムネイルからしても、どこかへ落下している感じね。
最初に、登場する主人公の男性が虚な目をしているシーンから、モノクロ調の背景に女性が1人で落ちていく描写があります。
続きを見ていくと、主人公が女性を何かから守っているように感じました。
YOASOBIさんのプロフィールでも説明しましたが、YOASOBIさんの手がける楽曲は小説を音楽にするをコンセプトに制作されています。
YOASOBIさんの楽曲自体に、“自殺”を連想させる歌詞があるわけではなく、MVの飛び降りる描写が良くなかったと言うことだったんです。
そもそも、『夜に駆ける』の元になった『タナトスの誘惑』自体がどういう話なの?
楽曲の元になっている第一章を読んでみたので、説明しますね。
『夜に駆ける』の原作である『タナトスの誘惑』とは
原作の『タナトスの誘惑』について簡単にお話ししますね。
主人公はブラック企業に勤めている一人暮らしの男性です。
ある日、主人公は飛び降り自殺をしようとしているタナトスに支配されている女性と出逢います。
MVと関係している場面の1つです。
世の中には2種類の人間がいるという。
生に対する欲動──「エロス」に支配される人間と、
死に対する欲動──「タナトス」に支配される人間。
引用元:タナトスの誘惑
女性が自殺を試みていた時に、主人公が助けた事がきっかけとなり、とても仲良くなっていったそうです。
因みに男性は、女性に一目惚れだったそうですよ。
ブラック企業で働いていた主人公にとって、女性は天使のように見えていました。
女性の自殺未遂は何度もありました。その都度主人公に「さよなら」と連絡が入り、止めに行くということが繰り返しあったんです。
なんだか、連絡が入る度にドキドキするわね。
女性は、タナトスに支配されている人間の中でも、“死神”が見えるという稀にある症状がありました。
「死神さんが呼んでるから」と屋上のフェンスを越え、飛び降り自殺をしようとしている女性を、主人公は必死に止めようとします。
しかし、主人公はブラック企業で日々味わう辛い思いの中、何度も自殺を図る女性を引き留めることに限界が来ていました。
「死にたい」と言う女性に対して、「僕も死にたいよ」と本音をこぼしてしまいます。
男性の本音を聞いた女性は、顔を上げてにっこりと笑ったそうです。
実は、主人公にとっての「死神さん」が女性だったのです。
そう言うことね!主人公が“タナトスに支配されていた人間”って言うことなのね。
そうなんです。あのMVの描写の飛び降りている場面になり、2人は手を繋いで・・・という話なんです!
MVと小説を比べてみると、飛び降りるシーンは必要な描写であるとわかりました。
かいつまんでお伝えたので、詳しく読んでみたい方はこちらから読んでみてください。
YouTubeの規制について
YouTubeは動画の投稿・視聴が無料で出来るコンテンツで、世界中の国に住む視聴者が投稿された動画を楽しむことができます。
そんなYouTubeが規制、ガイドラインの主な4つを説明します。
詐欺行為、なりすまし行為など、他のユーザーに誤解を与えたりするような行為・不正を行うことは、禁止。
2:デリケートなコンテンツ視聴者・クリエイターの保護・未成年の保護のため、性的コンテンツや自傷行為を連想させるような動画は、見つけ次第対処する。
3:暴力的または危険なコンテンツ
悪意のある表現、有害で危険な行為を助長するコンテンツは禁止。
4:規制品
一部の商品は、YouTube内で販売することが許可されていません。(許可されているか禁止されているかの確認が必要。)
参考元:YouTube ヘルプ
簡単に説明するとこのようなルールがあります。
今回の話題と当てはめると2と3かしら?
YOASOBIさんのファンの中で、一番多いのは未成年の方だと思うので、まず1つ目に“デリーケートなコンテンツ”の規約違反の可能性が出てきます。
特に多感な時期の子供たちがみたらと思うと確かに心配にはなるわね・・・。
次に、3つ目の“暴力的または危険なコンテンツ”の有害で危険な行為を助長するコンテンツに当てはまるように感じました。
楽曲の歌詞は、自殺や飛び降りについてのメッセージを伝えているのではなく、あくまで『小説を音楽にする』をコンセプトとして活動しています。
コンセプトを知った上で『夜に駆ける』のMVを視聴すると、今回の規制は少々的外れな気がしました。
Twitterの反応
ついにYOASOBIさんの「夜に駆ける」がyoutubeで規制対象になりましたね…。
これによって制限のかけられた子どもは視聴できないようになります。
音楽の表現規制って美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」
BLANKEY JET CITYさんの「悪いひとたち」以来
久しぶりに見た気がします。 pic.twitter.com/ogTW9EEjl6— 津島隆太@漫画家「セックス依存症になりました。」 (@Tsm_Ryu) May 30, 2021
淫夢動画や漫画の無断転載は野放しになってるのに、YOASOBIの『夜に駆ける』が規制されてるのはさすがにYouTubeくんの判定基準ガバガバ過ぎない?
— たけのこ💤オフトン教徒@コミカライズ再開&3巻発売予定 (@takenokokun0521) May 31, 2021
YOASOBIの夜に駆けるがyoutube規制対象になったってのがどうも納得いかない。表現活動をする上でyoutubeは重要な生命線の一つになっているのに、そこで表現に対する規制が過度になっていくのはだいぶキツイぞ。
— りえい(りえたく)@2ndミニアルバム (@chidayamato) May 31, 2021
YOASOBIの夜に駆けるのMVが規制されたって聞いて初めてYouTubeで見たけど、改めて歌詞見て深い曲だったんだなあって思った。MVもよかったけど。。私はさらに好きになった
— りん (@rinchan1129) May 31, 2021
YOASOBIのYou Tube規制解除されたそうで良かったです。
あれが規制なら昭和に流行った曲なんて規制だらけになるわ。森川美穂ちゃんが歌ってた「赤い涙」なんてもろ自殺の歌だもんな…
— つく (@suvatuba) June 1, 2021
まとめ
今回は、YOASOBIさんの楽曲『夜に駆ける』のMVが何故、YouTubeの規制に引っかかってしまったのか。
そして楽曲の元となった星野舞夜さん作の『タナトスの誘惑』について調査しました。
現在は、通常通り視聴可能ですが、YouTubeで一時的に規制がかかり話題になったことで、元となった小説が自殺の物語だと知ることになった方が増えたと思います。
歌詞だけで聴けば切ない感じだけれど、前向きな曲に捉えることも出来るものね。
私も今回のニュースで、知ったからとても驚いたわ!元になる小説を知ってしまったから、印象が変わったけれど嫌いにはなれないわね。
現代の辛い現状だったり、どうしようも無いしがらみを照らし合わせつつ、新たな道へ進んでいくと言う印象の曲だと、私は今でも感じます。
どうしても、過激な内容のものを未成年の子供たちが見ることによって、悪影響と感じる方々は多いかもしれません。
しかし、大人が全てを“禁止”としてしまえば、物事の善し悪しを子供が自分自身で判断できなくなるのではないかと、思うニュースでした。
YOASOBIさんのボーカルであるikuraさんが、話題のTHE FIRST TAKEにて『夜に駆ける』を歌われています。
YOASOBIさんのボーカルであるikuraさんの素敵な透き通った声が聴けるので是非聴いてみてください。(THE FIRST TAKEより)
最後までお読みいただきありがとうございました。
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