大相撲の境川部屋の力士、響龍さんが4月28日急性呼吸不全のため亡くなりました。
響龍さんはなぜ亡くなったのかしら?
響龍さんは3月の大相撲春場所の取り組みで頭を強く打って、救急搬送されたんです。
えっ!まさか春場所の取り組みが原因で亡くなったの?!
そうですね。その取り組みが原因で亡くなられました。
響龍さんの春場所の取組後の様子や病状について調査してみました。
28歳で死去した大相撲力士【響龍】のプロフィール
まずは響龍さんのプロフィールをご紹介します。
本名:天野 光稀 (あまの みつき)
1993年3月17日生まれ(28歳)
山口県下関市出身
山口県立響高校卒業 (現:県立下関北高等学校)
所属:境川部屋
最高位は2019年の秋場所での西三段目24枚目
大相撲春場所で響龍に起こった事故とその後の容体変化
響龍さんが亡くなる原因となった大相撲春場所での取り組みでの事故と、その後の日々の様子をまとめてみました。
【響龍の死因】大相撲春場所13日目の取り組みで頭を強打
響龍さんは、3月に両国国技館で行われた大相撲春場所に出場しました。
春場所の13日目にあたる3月26日、思わぬ事故が起こります。
響龍さんはこの日の取り組みで、相手力士にすくい投げをされ頭を土俵に強く打ちました。
意識はあったものの、その直後からうつ伏せのまま全く動くことができません。
いわゆる「脳しんとう」ですよね!
倒れてから1分後に呼び出し3人があおむけにし、審判の親方たちや医師がその後の様子を見ていました。
しかし響龍さんはそのまま動けず、倒れてから6分後に救急で都内の病院に運ばれます。
響龍さんは搬送された際、協会関係者に体のしびれを訴えていたそうです。
大相撲の取り組みの際に力士の名前を呼び上げる人のこと。
他にも土俵の整備や太鼓、懸賞幕を持って土俵一周、力士の世話など相撲の陰の立役者として重要な役割を果たしている。
【入院中は寝たきり】響龍が救急搬送されてから死去までの様子
入院後、響龍さんは寝たきりの状態が続き、肺血栓塞栓症を患っていたことがわかりました。
治療の甲斐もあり、入院して1ヶ月が経つ頃には響龍さんの麻痺した体は少しずつ動くようになっていたそうです。
ところが4月28日に容体は急変し、急性呼吸不全で帰らぬ人となりました。
響龍の患った“肺血栓塞栓症”とは?誰でもなりうる身近な病気!
響龍さんの患っていた「肺血栓塞栓症」とはどのような病気なのでしょうか?
心臓から肺に血液を送る肺動脈に血栓(血の固まり)が詰まってしまう病気。
“肺血栓塞栓症”とは“エコノミークラス症候群”のこと
そういえば昔、サッカー元日本代表の高原直泰選手がエコノミークラス症候群になったと話題になったわね!
なぜ「エコノミークラス症候群」と呼ばれるのか、次の説明で納得できると思いますよ。
自分が飛行機に乗っている状態を想像してみてください。
飛行機で旅行に行くとき、特に海外旅行だと席で動かず同じような姿勢でいることが長時間続きますよね。
すると血液の流れが滞りやすくなって脚の静脈に血栓ができやすくなってしまいます。
響龍さんみたいに寝たきりだったり深刻な状態でなくても、血栓ってできてしまうのね。怖いわ。
響龍さんの場合はずっと寝たきりで動けなかったから、血栓ができてしまったのかもしれませんね。
推測でしかありませんが、その血栓が血液の流れに乗って肺動脈まで到達したと思われます。
肺動脈に血栓が詰まると肺血栓塞栓症となります。
肺動脈に血栓が詰まってしまうと、肺に血液がきちんと到達しにくくなってしまうため、呼吸困難になったり意識障害を起こすこともあります。
響龍さんは肺血栓塞栓症により血液の酸素レベルが低くなってしまって、最終的に急性呼吸不全でお亡くなりになったのかもしれません。
肺血栓塞栓症の予防は“血液の流れを良くすること”を心がけること
「肺血栓塞栓症」は飛行機に乗っているときだけでなく、車に長時間乗るときも注意が必要です。
とにかく身体を動かさない状態が続くときに肺血栓塞栓症のリスクは高まるので、そういうときには次のことを意識してみましょう。
- ときどきストレッチをする
- こまめに水分補給する
- ゆったりとした服装をする
- 飛行機や車のベルトはきつく締めない
- ふくらはぎをマッサージする
要するに、血液の流れが良くなるように気をつけてあげることですよね!
これならわたしにも簡単に取り組めそう!
響龍の死去でTwitterでは悲しみと相撲協会に対する批判の声
響龍さんの死去によってTwitterでは様々な声があがっています。
かなり昔だけど地方場所で居酒屋で知り合ったおじ様が私と友達を朝稽古に連れてってくれて。
響龍さんがとても親切で……その後友達と朝ごはんして場所向かう響龍さんに偶然会って知らないだろうなって思ったら
「今朝はありがとうございます」
って言ってくれて、感激でした。
ご冥福をお祈りします。 pic.twitter.com/Li3ce3sAPD— ちさと (@chii08629) April 29, 2021
響龍…とても好青年で良い方でした。
ご冥福をお祈りします。 pic.twitter.com/Kkc9XZe571— ゆうき (@yukio3324mosu) April 29, 2021
本当に辛い話です。
響龍さんの死去を知り震えがきそうでした。あの日テレビでリアルタイムで観ていました。
真剣勝負で命がけの土俵…今日はずっと雨。響龍さんのご冥福を祈りながら、心にも雨が降ります🙏
— 🐶rori (@_121398549655) April 29, 2021
土俵上で死ぬのが力士の本望などということは断じてないだろう。また相撲が取りたかっただろうし、部屋や家に帰りたかっただろう。死者を出した事案、今後ゆっくりという対策ではいけない。本当に救護処置は適切だったのか再考し、今後に生かして欲しいと思う。響龍のご冥福を心よりお祈り致します。
— rock_is_dead11 (@rock_is_dead11) April 29, 2021
大相撲の話。
響龍さんが亡くなられたそうです。
響龍さんが取組後立ち上がれずに倒れ込んでいる横でシレッと勝ち名乗りやってるあの写真は衝撃すぎて。結局初動の処置の悪さが生命を奪ったのかなと。これは事故では無いですよ、相撲協会さん。もみ消さないでね。
— にだっきしょずか (@nidacky_baca) April 29, 2021
響龍さんの相撲協会の間違った対応
1.うつ伏せで倒れている状態を1分以上放置→窒息の危険
2.頸椎損傷の疑いがあるのに、危険な仰向け、また放置
3.担架で運んだ→頸部をしっかり固定したストレッチャーかスプリットボードを使うこれ整形外科のドクターが言ってます。
唖然と言っております。
— 🐸にゃお 🥦🥚 (@niziirowan) April 30, 2021
響龍さんの優しい人柄が垣間見れるツイートもあったわ。今回の件で亡くなられたのはすごくショック。
取組後に応急処置より勝ち名乗りを優先したっていうのが納得行かないわ! 以前も人命よりしきたりを優先して問題になったことがあったわね?
倒れた市長の救命のために女性が土俵にあがったら「女性は土俵を降りて」と注意された問題ですよね!?
それは本当におかしいと思う。人の命としきたりとどっちが大事なのかしら。
まとめ
今回は大相撲力士の響龍さんの死去に関して、以下の情報をお伝えしてきました。
- 響龍さんは3月の大相撲春場所の取り組み中の事故で入院
- 入院後は一時回復を見せていたが、容体が急変して死去
- 響龍さんが患っていた「肺血栓塞栓症」とは誰もがなりうる身近な病気
- 「肺血栓塞栓症」の予防には水分をこまめに取り、血流を良くすることを心がけるとよい
- 響龍さんの死去によるTwitterでの悲しみと批判の声
相撲の競技がきっかけで亡くなったというのはとても残念でならないわ。
まだ28歳だし、生きていたらまだまだ色々なことができたはずなのに…。
将来がある若者が命を落とされたことは、とても残念です。
響龍さんの死に胸を痛めている方も多いと思います。
もし早急に救護ができていたら助かっていた可能性もあると考えると、悔しい気持ちでいっぱいになります。
日本相撲協会は5月7日に「土俵上の応急対応処置講習会」を実施すると発表しています。
相撲に怪我はつきものですから、この機会に相撲協会には人の命を最優先して救護にあたるしっかりしたシステムを作ってもらいたいですね。
響龍さんのご冥福をお祈りいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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