2021年3月8日に『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』が公開されました。
とても人気のようですが実は私、エヴァンゲリオンを見たことがありませんでした。
私も前からエヴァが気になっていたのよね。映画も観に行きたいし、いい機会だと思ってアニメ版と旧劇場版、新劇場版を見てみたの!
すごく面白い内容だったんだけど、難しくて少し内容が理解できてない気がするのよね。
そうなんですよね。オリエンタルラジオの中田敦彦さんがくわしく解説している動画があったのでまとめてみました。
また、アニメ版の25話、26話が炎上していると聞いてどういったことなのか気になっていました。
エヴァンゲリオンは壮大なお話ですので、『アニメ版』『旧劇場版』『新劇場版【序】【破】【Q】』の3部作でお送りさせていただきたいと思います。
今回は、エヴァンゲリオンのアニメ版25話、26話の炎上を中心にアニメ版の内容について調査していきたいと思います。
ネタバレですのでご注意ください。
中田敦彦がエヴァンゲリオンを解説
人気アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズの劇場版新作「シン・エヴァンゲリオン劇場版」(庵野英明総監督)の興行収入が85億4000万円を突破したことが5月24日、分かった。観客動員数は559万人を突破した。
引用元:Yahoo!ニュース
中田敦彦さんの動画はよく見ています。
神話などの話もされているのですが、どれもとても興味深くおすすめです。
中でもエヴァンゲリオンについて解説している動画がとても理解がしやすく、少し長い動画なのですが、楽しく見ることができました。
中田敦彦さんはエヴァに対する愛があふれていると感じたわ。
まずはエヴァンゲリオンがどういった経緯でアニメ版、旧劇場版と新劇場版が作られたのか見てみましょう。
1995年 アニメ版がテレビ東京系列で夕方の時間帯に放送された(1~26話)+漫画版
1997年 旧劇場版
2007年 新劇場版「序」
2009年 新劇場版「破」
2012年 新劇場版「Q」
2021年 シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
実はこの頃あまり視聴率は伸びなかったんだって。
キッズには内容が難しかったみたいなの。
でも一部のアニメファンからはキャラクターや設定が魅力的で好評だったみたいよ。
エヴァンゲリオンの世界観がすごすぎてどうなるんだとたくさんの人を引き付けたラスト25話と26話。
「みんなをどん底に引き落とすパニック映像が流れたんです。」と中田敦彦さんは解説されています。
私も納得してしまいました。「何を見せられているんだろう?」というのが私の正直な気持ちでした。
25話と26話は今までのストーリーとは全く関係のないように見える、非常に不安定な精神描写だけの映像が流れたことにより炎上してしまいます。
中には監督の庵野秀明監督に「こんなもの作ってお前は何を考えているんだ」「死んでしまえ」などの過激なことを言った方達もいたそうです。
解決策として「25話と26話をリメイクして映画で放送します」ということが決まったのね!
そして1997年にリメイク版が映画化されました。
リメイク版を見た中田敦彦さんの感想は「もちろんリメイク版の映画も一つのエンディングを迎えるんですが、これでよかったのかな?」というものでした。
中田敦彦さんは人生で最も愛したアニメが上手く着地できなかったとしてトラウマになっちゃったんですって。
リメイク版である旧劇場版はバットエンドで終わってしまうのです。
とはいえ、エヴァンゲリオンは今までにない壮大なお話で、見ている私たちに驚きや感動を与えたことは間違いありません。
中田敦彦さんは「エヴァンゲリオンは伝説になったのだから大切にとっておこう」と胸にしまう決意をするのです。
話は完結したのかと誰もが思っていたかもしれません。
ですが、旧劇場版が公開された1997年から10年後、庵野英明監督が「もう一度エヴァンゲリオンを作り直す」と発表します。
打ち出されたプランは『序』、『破』、『Q+?』の3部作だったらしいのです。
調べてみると『Q』と『?』を同時公開する予定だったのが、内容が壮大すぎて予定が大きくずれ込み別々の公開になったみたいなの。
こうしてあの伝説のアニメ『エヴァンゲリオン』が、旧劇場版、新劇場版と繋がっていったのですね。
新世紀エヴァンゲリオン第一話を解説
では『新世紀エヴァンゲリオン』とはどういった話なのか、第一話の内容を紹介していきます。
2000年9月13日。
南極に隕石が落下し、人類の半数が死滅するというセカンドインパクトと呼ばれる現象が起こりました。
物語はセカンドインパクトが起こった15年後、第3新東京市を舞台にした話です。
主人公は碇(いかり)シンジ、14歳。
国連直属の非公開組織、特務機関『NERV(ネルフ)』の最高司令官である碇ゲンドウの息子です。
NERVとは人類を脅かす「使徒」をせん滅することを目的とした組織よ。
シンジの母親は事故で亡くなったと聞かされており、親戚に預けられていました。
親からの愛情をほとんど知らないのです。
ある時シンジは突然父親から呼び出されます。
手紙で「第3新東京市に来い」と言われるまま向かいました。
父親である碇ゲンドウと会うのは3年ぶりなの。
第3新東京市に着いたシンジは父親のいるNERVに向かいたかったのですが、人っ子一人おらず、緊急事態が発令されていたので困ってしまいます。
『ドドドドーン』と地響きと共に山の向こうから巨大な見たことのない謎の化け物が現れます。
碇ゲンドウは「間違いない、使徒だ」と言います。
使徒を迎え撃つ国連軍との激しい戦闘に巻き込まれそうになるところを、間一髪で到着した葛城ミサトに助けられます。
ミサトさんはNERVの偉い人で作戦を指揮する人なの。
一方、国連軍はミサイルや爆撃を撃ち続けているのですが、なんの成果も上げられずにいました。
最後の手段として最強の火力を誇るN2地雷の使用を決行します。
巨大な爆炎とともに周囲のものを根こそぎ吹き飛ばすほどの衝撃波が街を襲います。
ミサトの車もその衝撃に巻き込まれ吹き飛ばされます。
しかし、国連軍の「切り札」を持ってしても使徒を倒すことはできませんでした。
国連軍が手も足も出ないという事で、碇ゲンドウの率いる『NERV』に委ねられます。
なんとか無事に済んだシンジたちは横倒しになった車を戻して特務機関NERV本部へと向かうのよね。
NERV本部へ到着したミサトとシンジは、技術開発部の赤木リツコと合流します。
碇シンジは地下深くへ連れられ、巨大な汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン(EVA)の初号機と対峙することになります。
久しぶりに再会した父、碇ゲンドウはシンジにEVAに乗って使徒をせん滅することを命じます。
久しぶりに会った息子にいきなり「出撃」と言い放っちゃうのはひどくないかしら?
シンジは「無理だよ」「乗れるわけないよ」というのですが、碇ゲンドウは「ならば帰れ」と言います。
自分勝手な親だなと正直思ってしまうのですが、使徒が攻めてきていて一刻を争うから仕方ないのです。
中田敦彦さんはEVAに乗ることをハーレーに乗ることに例えていたわ。
突然実家に呼びつけられて「ハーレー買ったから高速で乗って来いなんて言われても無理でしょ?」って言っていました。
確かに乗り方も分からないし、免許も持ってないんじゃ乗れないわよね。シンジ君かわいそうだわ…。
シンジに拒否されたため碇ゲンドウはファーストチルドレンである綾波レイを呼びます。
最初にチルドレンと呼ばれた綾波レイは「ファーストチルドレン」と呼ばれ、試作型零号機のパイロットなの。
後に登場する惣流・アスカ・ラングレーは、「セカンドチルドレン」と呼ばれており、弐号機のパイロットよ。
碇シンジは「サードチルドレン」と呼ばれ初号機に乗ることになりますね。
綾波レイは包帯グルグル巻きの状態でタンカで運ばれてきます。
すでに負傷している彼女をEVAに乗せようとしているのです。
その時、使徒の激しい攻撃によって崩壊したジオフロントの天井がNERV本部を襲い、落下物がシンジたちのいる地下まで降り注ぎます。
第3新東京市の地下に存在している全長6㎞、高さ0.9㎞の巨大空間に建設された地下都市。
「危ない!!」ミサトが叫んだ瞬間動くはずのないEVA初号機がシンジの危険を回避するかのような動きを起こします。
それを見て碇ゲンドウは不敵な笑みを浮かべるのよ!
我に返ったシンジは苦しむ綾波レイの体に添えた手に血が付いていることに気が付きます。
「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ」と心の中で繰り返し覚悟を決めるシンジ。
「やります。僕が乗ります!」そう言ってシンジは顔を上げます。
エントリープラグに乗り込んだシンジは初めてのL.C.Lに戸惑うもシンクロ率41.3%という驚異的な数字を記録します。
EVAを操縦するためのコックピット。
L.C.Lとは…
EVAパイロットの収容されるエントリープラグに満たされている液体。
シンジを乗せたEVA初号機は、第3使徒サキエルの待つ地上へと向かいました。
ここまでがシンジくんがEVAに乗るまでのいきさつね。
シンジがNERVに出会い、ミサトさんやレイと使徒に対してどんな戦いを挑むのか楽しみですね。
壮大な話なので全てを紹介できないのですが、アニメ版の内容を中田敦彦さんがYouTubeでくわしく楽しく解説しているので、興味がある方はぜひご覧になってください。
エヴァンゲリオンの難しい用語や欠かせない設定を解説!
簡単に第一話の内容を紹介したのですが、これだけではエヴァンゲリオンは全然語れません。
ここからはエヴァンゲリオンの難しい用語や欠かせない設定を解説します。
使徒とは生命の実を食べたアダム系生命体のこと
エヴァンゲリオンは「NERVという組織が謎の化け物を倒す」という話ですが、その謎の化け物が一体なんなのかよくわからなかった、という方もいるのではないでしょうか?
使徒の説明がなかなかされなくてわからないから、とエヴァを見なくなっちゃう人がたくさんいるんですって。
中田敦彦さんは「こんなに面白いアニメなのにどうしてなんだ」と長年苦しめられたそうよ。
確かに使徒の説明はなかなかされないんです。分かりやすくするため初めに説明しますね!
化け物は使徒と呼ばれています。
『使徒とは神の使い、天使の名を持つ人類の敵』です。
実は昔、地球上にアダムとリリスという二つの生命の元が降り立ちました。
アダムは使徒を生み出した存在、リリスは人類を生み出した存在とされています。
使徒は17体いるんだけど、第一生命体のアダムが作り出したものだったのね。
アダム系生命体とリリス系生命体の違いって何かしら?
生命の実を食べたのが使徒、知恵の実を食べたのが人類とされています。
『新世紀エヴァンゲリオン』とは生命の実を食べた”アダム系生命体【使徒】”と”知恵の実を食べた”リリス系生命体【人類】”との壮絶な戦いの話だというです。
SEELEとはNERVの上位機関で”人類補完計画”を計画する者達
SEELE(ゼーレ)とはドイツ語で「魂」を意味しています。
太古から世界を裏で操っているとされている秘密結社。
国連を隠れみのとしており、元々は宗教団体としてスタートしました。
宗教に基づく発掘調査の過程で、使徒の襲来などを予測した謎の書物『裏死海文書』を発見したことにより人類の原点回帰への道を模索していきます。
SEELEはNERVの上位機関なのよね。
SEELEはNERVに多額の資金を提供し、計画を実行させているわ。
その計画がいわゆる『人類補完計画』ね。
知恵の実を持った人に生命の実を与え、使徒と同等の完全単一生命体に進化させること。
セカンドインパクトとはアダムの胎児化によって起こった大爆発
第一話の説明で、隕石落下によりセカンドインパクトが起きたと説明しましたね。
ですが、実際には人為的に引き起こされたものだったのです。
国連がセカンドインパクトの原因は隕石が落下したためと公式発表しました。
だけど、公式発表の内容はSEELEが情報操作したものだったのよ。
では、セカンドインパクトとは本当はどういったものだったのかを説明しますね。
20世紀末、南極で第一使徒アダムが発見されます。
SEELEは使徒が覚醒する前に、アダムを卵の状態まで還元するため、被害を最小限にまで抑える(アダム系使徒がこれ以上生まれてこないようにする)ため、調査団を結成します。
調査団隊長がミサトさんのお父さんだったの。
調査団によってアダムは胎児化しましたが、肉体が崩壊したことで膨大な力が暴走し、大爆発を起こしました。
この大爆発こそがセカンドインパクトの真実なのです。
調査にはまだ幼いミサトも同行していて、調査団隊長である父親に助けられ、唯一の生存者となりました。
以来、ミサトさんは使徒に対して強い憎悪と復讐心を持つようになり、使徒を倒すためNERVに入ったのよ。
人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン
碇シンジたちパイロットはエヴァンゲリオンに乗って使徒と戦います。
そもそも、エヴァンゲリオンとは一体何なのでしょうか?
ロボットではないの?
エヴァンゲリオンの正式名称は「人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン」と言うんです。
エヴァンゲリオンというのは見た目はロボットに近いのですが、中にいるのはどうやら生命体らしいの。
生命体と乗組員をシンクロさせることによって、エヴァンゲリオンを動かします。
乗組員はチルドレンと言われており、母親のいない14歳の少年少女が選ばれます。
EVAとシンクロしやすくするため、神経の活発な14歳の頃を狙っているとされているんですって。
使徒は、通常兵器では破れない強度を誇るバリアで守られています。
そのバリアをA.Tフィールドと言うんです。
A.Tフィールドとは誰もが持っている心の壁を意味しているのよね。
EVAもA.Tフィールドを持っているため、使徒の持つA.Tフィールドを中和し破ることが可能とされています。
そのため、人類が使徒をせん滅できる唯一の兵器とされているわけです。
綾波レイの正体はリリスの魂を宿したユイとアダムのハイブリッド
綾波レイは第3新東京市立第一中学校に通う14歳の少女です。
ファーストチルドレンとしてEVA零号機のパイロットでもあったわね。
中田敦彦さんの初恋の相手は綾波レイなんですって!
綾波レイは無口で人間らしさをあまり感じさせない、ミステリアスな魅力を持っています。
しかし、実は彼女は人間ではありません。
綾波レイの本当の正体はユイとアダムの遺伝子が半分ずつ受け継がれたハイブリッドなのです。
加えて、綾波レイの肉体に入っているのはリリスの魂なのです。
その他の重要人物と用語の紹介
これまでは私がエヴァンゲリオンを見て分かりづらかった所、重要な設定だなと思うところをまとめてみたわ。
でも話が壮大すぎて、まだまだ説明したい所がたくさんあるんです!説明しきれなかった人物紹介や設定紹介をしていきますね。
惣流・アスカ・ラングレー
第3新東京市立第一中学校2年A組に通う14歳の少女。
EVAのパイロット、適格者であることに誇りを持っているんだけど
その性格は幼少期のトラウマに起因しているそうなの。
アスカは幼少期、EVA接触実験の失敗の後遺症で精神を病み、人形を娘と思い込み全く見てくれなかった母親を振り向かせようと努力を重ねました。
しかしその努力も報われることなく、アスカの母は娘だと思い込んでいる人形と一緒に自殺してしまうの。
そのことがきっかけで誰かの人形ではない、自分で考え自分で生きることのできる強さを持った人間になる決意をします。
他人に見てもらえる自分になることで母から得られなかった承認欲求を満たそうとしているのよね。
鈴原トウジ
第3東京私立第一中学校2年A組における碇シンジの同級生。
当初、妹がEVA初号機の初戦闘の巻き添えになり負傷し入院したため、操縦者であるシンジにつらく当たっていたが、使徒の侵入時にシンジに命を救われ和解します。
ケンスケとともにシンジの親友になったのよね。
後に、EVA3号機パイロット「フォースチルドレン」として極秘裏に選抜されます。
でも、起動実験の際、使徒バルディエルに寄生されていた3号機はトウジを乗せたまま暴走しちゃうの。
迎撃に駆り出されたシンジは戦いを拒絶するも碇ゲンドウの手により、ダミーシステムによって強制起動させられた初号機に破壊されてしまうのです。
鈴原トウジは重傷を負ったものの一命はとりとめました。
NERVがEVA初号機に導入した無人制御システム。
EVAに疑似的な信号パターンを送信し、パイロットが搭乗していると誤認させることでA.Tフィールドの展開をも可能とする。
相田ケンスケ
第3東京私立第一中学校2年A組における碇シンジの同級生。
ミニタリーオタクでカメラマニア。
父親がNERV職員のため密かに極秘情報を知っていることもあるわ。
加持リョウジ
諜報員(スパイ)をしており、特殊機関であるNERVの特殊監査部所に所属。
NERVの一員でありながら、同時に日本政府内務省のスパイでもあり、SEELEから遣わされた監視役でもある、3つの顔を持つ人物です。
ミサトとリョウジは元恋人同士なのよね!
碇ユイ
主人公碇シンジの母であり、碇ゲンドウの妻。
エヴァンゲリオンの開発初期から携わってきたが、実験によって肉体が消失してしまいます。
魂だけが残り、初号機のコアと融合してしまうのよね。
他にもエヴァンゲリオンを理解するためには「サルベージ計画」や「MAGIシステム」も重要な用語になってきます。
L.C.Lに溶け込んだ肉体を回収し、精神を肉体に取り込ませることで生き返らせる計画。MAGIシステムとは…
NERV本部内の第一発令所司令塔期部に設置されているコンピューターシステム。
NERV施設全般の稼働運用の他、EVAに対するサポートなどに活用。
渚カヲルの正体はアダムの魂を宿す最後の使徒ダブリス
第24話で突然超重要人物が登場します。
渚カヲルです。
「フィフスチルドレン」として2号機に乗るようSEELEから送り込まれました。
この段階では2号機パイロットのアスカは精神汚染を受け病んでしまっています。
渚カヲルは先の戦いで傷心しきっていたシンジと心通わせていきます。
中田敦彦さんが「突然ボーイズラブでも始まったのかな?」って言っているんだけど、私もそう思っちゃうほどの距離の詰め方だったの。
ですが、突然使徒の襲撃が起こります。
なんと襲ってきたのは2号機とそれを操っている渚カヲルだったのです。
実は渚カヲルの正体は第17使徒ダブリスなのです。
アダムが作り出したとされる最後の使徒ね。
そうなんです。渚カヲルはセカンドインパクト時に第1使徒アダムの肉体から分離された魂を体内に宿す第17使徒ダブリスだったんです!
彼は人類から人間の器を与えられ、SEELEによって捕らわれていたのです。
渚カヲルはアダムが捉えられているとされるNERV本部の地下、セントラルドグマへ向かいます。
セントラルドグマにだけは使徒を入れてはいけないとされています。
なぜかというと地下にはアダムがはりつけにされており、
「アダムと使徒を合わせるとサードインパクトが起こるのではないかとされているから」です。
心通わせたと思っていたシンジは「信じていたのに」と叫びながら初号機に乗ってカヲル君を追いかけるの。
渚カヲルが操っている2号機とシンジが乗っている初号機が戦っているさなか、渚カヲルははりつけにされているアダムの元にたどり着きます。
「あれ?これはアダムじゃない。リリスじゃないか。」と渚カヲルはつぶやきます。
なんとずっとアダムだと思っていたものの正体が実はリリスだったの。
「そういうことか。」とまたつぶやき、何かの計画が破綻したのを悟った渚カヲルは自ら死を選びに初号機の手の中に向かいます。
そしてシンジに「殺してほしい」と頼むのです。
碇シンジは「カヲル君何を言っているのかわからないよ。」と叫ぶのですが、渚カヲルは使徒です。
殺すしかないと泣きながら手に力を込め、使徒の首は落ちていったのです。
炎上となった理由はストーリー性の欠如とメインテーマの変更
ここまでが24話の話ね。ここからが問題の25話26話になるわ。
カヲル君がどうして死んでしまったのか、NERVやSEELEはが今後どうなるのかわかると思っていたんだけど…。
元々先の戦いで傷心しきっていたシンジは渚カヲルを手にかけたことによって心の傷が増え、25話ではずーっと悩みを吐露しています。
ストーリー性はなく悩みを吐露した後は綾波やミサトなどのモノローグがあり、25話は終わってしまうの。
中田敦彦さんは「何が始まったんだ?」「何が始まって何が終わったんだ?」「いったい何を見たんだ?」と言っています。
多くの方が同じように思ったでしょうし、私もそう思いました。
中田敦彦さんは25話は26話に対する一種の振りなのだと考えたそうなの。
「25話はマジでパニックだったけどそれを受けて26話最終回で何かが決着つくのだろう」と26話を見たそうなんですが、26話も25話と同じだったのです。
同じようにモノローグが続き、自己完結してしまうのです。
これまでアダム系使徒 VS リリス系使徒の戦いの話がメインだったのだけど25話26話では裏テーマがメインの話になってくるの。
中田敦彦さんがエヴァンゲリオンの裏テーマを解説してくれているわ。裏テーマとは「人類補完計画」のことね。
「A.Tフィールド」、つまり心の壁があるから人は分かり合えない、一つになれない。
このことが裏テーマである「人類補完計画」に繋がっているのだそうです。
「人類補完計画」とはSEELEと碇ゲンドウが進めていた計画ね。
生命の実を食べた使徒は単一で完全な生命体に対して、人類というのは多数で不完全な生物です。
SEELEは「人間は不完全だからすぐ死ぬし、理解し合えないから争う、か弱い生き物」、「生命の実と知恵の実を合わせ持てば、最高の状態になれる」という考え方を持っています。
人類の魂を一つに集めて使徒の力を吸収すれば単一の人間という使徒になれる。
「そのほうがいいでしょ」と思い計画しNERVに遂行させているのがSEELEなのね。
このことが裏テーマでずっと流れているんですが、ミサトさんやNERVの他の人たちは全員知らないのです。
私もほとんど理解できてない状態だったわ…。
25話、26話では突然「心は一つになるのか、ならないのか」という精神的なテーマでシンジの心の描写が放送されたので戸惑いましたよね。
シンジの結論は結局どうなったの?
他人が恐いから一つになりたいと一瞬思うのですが、一つになってしまうと対話にならないのです。
他者がいてそれを理解しようとする、乗り越えようとすることでコミュニケーションや愛情が生まれるということに気付いて今までのままでいいんだと自己肯定をします。
自己肯定できた瞬間に風景が変わり、みんなに囲まれ拍手されながら「おめでとう」と言われて終わる。それが26話でしたね。
ずっと使徒から人類を守る話だと思っていたのに心の壁の話が実はメインテーマで、そこに着地したのがアニメ版のエヴァンゲリオンでした。
エヴァンゲリオンの裏テーマであった精神の話が急にメインとなって話が進み、NERVやSEELEがその後どうなったのかなどは何の描写もなく、完結してしまったと中田敦彦さんは分析されております。
そのことが原因で炎上してしまうんですよね。
急にストーリー性がなくなり、何も解決せずに終わってしまったから私の中で何も完結されていないの。
そこでSEELEやNERVがどうなったのかを描いたのが、旧劇場版なんです。見るのが楽しみです!
炎上に対する庵野英明監督のコメント”手抜きではない”
「25話26話は手抜きですね」というコメントがあったの。
手抜きだとは思わないけど、すごくいい作品だからこそ納得のいく最終回にしてほしかったっていう思いはあるわ。
すごく壮大な世界観で、誰もが考えつくようなストーリーではなかったからこそいろいろな意見があるんでしょうね。
「ラスト2話をどんだけ批判しても構わないです。ただあれを手抜きと言われるとガッカリする」と庵野監督は言われています。
エヴァンゲリオンは放送前からスケジュールが破綻していて、絶対に間に合わない状態だったそうです。
監督とスタッフさんが身を削り、死に物狂いで製作されたそうよ。
私は庵野監督のコメントを聞いて、私たちが求めているものと違ったものだとしても、「職業とされているプロの方が思いを込め一生懸命作られ、提供したもの」という理解を見る側がもっとしないといけないのではと感じました。
『新世紀エヴァンゲリオン』ファンのTwitterの反応は?
6月6日は碇シンジの誕生日です。
皆さんお祝いされていて、エヴァや碇シンジが沢山の人から愛されているのが分かりますね。
今日はシンジくんのお誕生日という事で、
「シンジとカヲル」フィギュアでおめでとうを贈ります!
もちろんシンジくんメインの撮影で( ᷇࿀ ᷆ )
感動をありがとう、お疲れ様 #碇シンジ生誕祭2021#碇シンジ誕生祭2021#エヴァンゲリオン pic.twitter.com/F51gwQo7fc— NERVのネコ (@nerv_no_nyanko) June 6, 2021
6/6
おめでとう♥️全ての碇シンジくん♥️
お祝いして初号機ケーキをみんなで作りました🎂#碇シンジ誕生祭2021
#碇シンジ生誕祭
#エヴァンゲリオン pic.twitter.com/hTZ90FkJ0Q— あさぎ_ASAGI🌹 (@asagi340) June 7, 2021
アスカ「ほら、誕生になんでしょ」
シンジ「あ…ありがとうございます…」 pic.twitter.com/pgdBqGiphB— もんた (@citron_Beans) June 6, 2021
#碇シンジ生誕祭2021 #エヴァンゲリオン#落書き #イラスト
シンジ君おめでとう〜!(*≧∀≦*)🎉✨ pic.twitter.com/KutSWD4GoJ— TDu417(諸事情で今年セルフ♻️等多め) (@Du417T) June 6, 2021
🎂 HAPPY BIRTHDAY 💗🎶°•⋆
碇シンジ君!(*’ω’*)#碇シンジ誕生祭 #碇シンジ生誕祭 #おめでとう #エヴァンゲリオン #Evangelion #illustration #イラスト #イラスト好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/C6WcaBADOQ— LRs_Lulfel.Riel / ルルたん(🐼🌟) (@Lulfel_Simulu57) June 6, 2021
まとめ
今回は、エヴァンゲリオンのアニメ版25話、26話の炎上を中心にアニメ版の内容について、重要な設定や分かりづらい所をまとめてみました。
話が壮大すぎて理解しきれなかった私は、中田敦彦さんの解説動画を見た後、もう一度エヴァンゲリオンを見てみました。
中田敦彦さんの解説が分かりやすく、より理解ができた気がするわ。
また、炎上については炎上した理由は理解できるものの、一方的に相手に伝えるべきものではないと改めて感じました。
理解すれば理解するほど面白いアニメ、『新世紀エヴァンゲリオン』。
次回は旧劇場版についてまとめています。よかったらそちらもご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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