2020年3月24日、俳優の田中邦衛さんが老衰のため88歳で死去しました。最期は家族に見守られながら安らかに息を引きとったそうです。
訃報を知ったときは悲しかったわ。国民のお父さんを失ったような感覚よ…。
近年はドラマや映画で見かける機会はなかったように思うわ。何をされていたのかしら?
今回は数々のヒット作に出演し国民から愛された俳優、田中邦衛さんの死去と代表作について調査したいと思います。
田中邦衛さんの輝かしいプロフィール
田中邦衛さんのプロフィールを簡単にご紹介します。
岐阜県土岐市土岐津町(当時の土岐郡土岐津町)出身
1961年からの映画「若大将」シリーズで主役の加山雄三さんと張り合う青大将役で脚光を浴びる
1981年から始まったテレビドラマ「北の国から」で黒板五郎を演じ国民的俳優となる
その他テレビドラマにも数多く出演
1967年 第22回毎日映画コンクール 男優主演賞(『若者たち』)
1974年 第9回紀伊國屋演劇賞 個人賞(『緑色のストッキング』)
1983年 第26回ブルーリボン賞 助演男優賞(『逃がれの街』『居酒屋兆治』)
1986年 第29回ブルーリボン賞 主演男優賞(『ウホッホ探検隊』)
1993年 第17回日本アカデミー賞 最優秀助演男優賞(『学校』『子連れ狼 その小さき手に』『虹の橋』)
1999年 紫綬褒章
2006年 旭日小綬章
受賞歴が本当に沢山ありますね!素晴らしい俳優さんだったということが分かります。
役者になる前、生まれ故郷の岐阜で中学校の助教諭を10か月間務めていたそうよ。
でも生徒を叱れなくて、教育者として自信が無かったんですって。教師を辞めようと思ったとき、一旦諦めかけていた役者の道に進もうと決意したんだそう。
代表作”北の国から”で黒板五郎役を演じ国民的人気俳優に
数多くの作品に出られていた田中邦衛さん。俳優歴も長くヒット作も多いため、世代により田中邦衛さんの代表作はさまざまです。
若い頃、加山雄三さん主演の青春映画「若大将」シリーズに出演し、ライバル青大将役をコミカルに演じて一躍有名になりました。
でも田中邦衛さんといえば、やはり「北の国から」のお父さん役のイメージという人が多いですよね。
若い世代の方は、作品名は聞いたことあってもどんな作品なのかよく知らない方もいるんじゃないかしら?
では代表作と言われる「北の国から」について紹介しますね!
1981年にフジテレビ系で放送されたテレビドラマのシリーズ。
原作・脚本は倉本聰。主演は田中邦衛。
連続ドラマとして放送された後、ドラマスペシャルとしてシリーズ化され8編が1983年から2002年まで放送されました。
北の国から ’83冬
北の国から ’84夏
北の国から ’87初恋
北の国から ’89帰郷
北の国から ’92巣立ち
北の国から ’95秘密
北の国から ’98時代
北の国から 2002遺言
北海道富良野市を舞台に、北海道の雄大な自然の中で田中邦衛演じる主人公・黒板五郎と純と蛍2人の子どもの成長を21年間にわたって描かれています。
第1話は、妻が家を出ていった後、東京での生活に嫌気がさした五郎が2人のこどもを連れて故郷の北海道富良野に帰るところから物語が始まるの。
以前住んでいた家は廃屋になっていて、電気もガスも水道もない中、家族で家を修復しながら暮らすのよ。
富良野の雄大な大自然の中で家族の人間模様が描かれ、家族とは何か、愛とは何か、お金で買えないものとは何か、人間として大切なものは何かなど様々なことを考えさせられるドラマです。
男手ひとつで苦労する五郎は、情けない部分もあるけど厳しさと温かさが感じられるお父さんなんです。
じゅ~ん。ほたるぅ~。
五郎のトレードマークのニット帽に、口を尖らせて独特な口調でしゃべる役柄は、よくモノマネされていたわよね!
アア~アアアアア~♪
さだまさしさんが歌う主題歌もとっても印象的よね。
息子の純を演じた吉岡秀隆さん、娘の蛍を演じた中嶋朋子さんは小学生の頃からこの作品に出演されてきました。大自然の中で成長を重ねる子どもたちはドラマと共に大きくなっていきます。
2人の成長を見れらるのも作品の大きな魅力なのよ。
シリーズが長く続いたこともあり名物キャラクターも多く、出演している俳優さんもとても豪華です。今は亡き名俳優や、若かりし頃の俳優さん女優さんの姿も沢山見ることができます。
エピソードが多くて語り尽くせないわ!
これから「北の国から」を観る方もいるだろうし、作品の説明はこの辺りにしておくわね。
田中邦衛さんは表舞台から遠ざかり施設で生活していた
田中邦衛さんは近年、施設で生活していたことが分かりました。
2010年に公開された映画「最後の忠臣蔵」に出演後、表舞台からは遠ざかっていました。2012年8月に「北の国から」や、その他多くの作品で共演した地井武男さん(享年70)の青山葬儀所で営まれた「お別れの会」に出席しています。
地井武男さんお別れ会での姿が、公の場に立った最後の姿になったの。
ここ10年ほど俳優業からは遠ざかっていたのね。
高齢と体力的な衰えから長セリフが覚えられなくなったため、と後に週刊誌に報じられているわ。
業界関係者によると「ずいぶん前から『もう人前には出ない』と公言していた。衰えゆく姿を見せたくなかったのだろう」という。 「12、13年ごろから隠居生活で家族で介助できたのですが、15年ごろからは要介護になり、自宅から車で20分ほどの有料老人ホームに入った。歩行できず、施設内でも車いす生活でした。『自分でできることがひとつひとつできなくなっていた』と言い、すべてに介助が必要で、食べ物、飲み物も飲み込みにくくなっていたほどです。でも、意識はしっかりしていました。そして、17年からは自宅に戻ってリハビリ生活をしていたそうです。
要介護になった2015年、夏頃に高熱をだして2週間入院していたんですって。そのときに元々悪かった足の状態がさらに悪化したんですって。
歩くことが困難になってしまったのね…。
家族で話し合って、リハビリを受けられる有料老人ホームに入居したとのことよ。
足繫く施設に通いサポートする家族の思いも通じたのか、2017年の秋頃になるとリハビリの成果が出始めて邦衛さんが自宅に戻る頻度が増え、ゆっくりとですが自分で歩くこともできるようになっていたとのことです。
しかしリハビリは一進一退を繰り返し、自宅に帰ったかと思えば施設に逆戻りといった日が続いたそう。
在宅介護に切り替えるか、施設に任せるかをご家族は悩んだそうよ。最後は施設にお願いすることに決めたんですって。
しかし「場所を変えて役者をしていた」と田中邦衛さんの人柄が見てとれる素敵なエピソードがありました。
「北の国から」で演じた黒板五郎役のイメージが強く、無口という印象を抱いている人も多いのですが、実はユニークな一面を持つ方だそう。
人の笑顔が大好きで、老人ホームでは冗談を言っては入居者を笑わせていたそうよ。
邦衛さんのあのやさしい笑顔が浮かんでくるわ…。とってもほっこりするエピソードね!
田中邦衛さん死去でファンや関係者から悲しみの声
Twitterの反応は?
俳優の #田中邦衛 さん死去 88歳「北の国から」などで存在感 | NHKニュース https://t.co/h3M5ghsFo5
代表作はもちろん『北の国から』だけど、わたしとしては『若大将』シリーズの青大将なイメージです。いろいろこなせる、本物の役者でした。— nuts@大宮/毎日がエイプリルフール。 (@NutsAtOmiya) April 2, 2021
ドラマでもCMでも誰もが知る代表作がありモノマネまでされる存在に。合掌。#田中邦衛 #俳優 #死去 #北の国から #黒板五郎 #熱演 #若大将シリーズ
俳優・田中邦衛さん死去、88歳 「北の国から」で黒板五郎役熱演、「若大将」シリーズ(スポニチアネックス)#Yahooニュースhttps://t.co/M0hK0KxBml— こぼうず (@cobouzcraftver0) April 3, 2021
芸歴が長く代表作がメジャーだけに様々な人の追悼コメントが出た。加山雄三以外に倉本聰、吉岡秀隆、中嶋朋子のコメントには涙が出た。みんな寂しいだろう。でも地井武男さん、大滝秀治さんは天国で喜んでいるんだろう。
加山雄三さん「言葉にならない」 田中邦衛さん死去 https://t.co/wB2ktq5KNu— バロこじパパ (@baronkojiropapa) April 2, 2021
共演者やゆかりの地からも多数の追悼コメント
「北の国から」で息子の純役を演じた吉岡秀隆さん、娘の蛍役を演じた中嶋朋子さん、演出家の杉田成道さんは、田中邦衛さんへの別れの言葉をこう綴っています。
吉岡 秀隆さん(50)
「いつか、この日が来ることを心のどこかで覚悟しておりました。今は邦衛さんの笑顔しか思い浮かびません。自分の覚悟の小ささとあなたの大きな優しさに涙しかありません。」中嶋 朋子さん(49)
「役者として、人として、大切なものをたくさん教えていただきました。本当に本当に感謝でいっぱいです。大好きです。出会う人をみんな幸せにしてしまう少年のように無邪気な笑顔ばかりが胸に浮かびます。天国でも、たくさんの人を幸せにしてくださいね。ありがとうありがとう ありがとう。」演出:田成道氏(日本映画放送株式会社代表取締役社長)
「邦さんという人はまさに五郎さんそのもので、むしろ五郎さんの方が邦さんに近寄って、その身体にすっぽり入り込んだような気がします。すべてにこだわらなくて、なんでも包み込むまさに日本の父でした。長い間、ありがとうございました。」
4月10日ドラマのロケ施設「五郎の石の家」に、献花台と記帳台が設置されました。
「北の国から」の脚本を手掛けた倉本聰さん(86)も駆けつけ別れを惜しみました。「田中邦衛さんは亡くなってしまったかもしれないけど、黒板五郎はまだここにいるという感じがしてしょうがない」とコメントを出しています。
まとめ
今回は田中邦衛さんの死去と代表作について調査しました。国民に愛された俳優さんだということが分かりますね。
「北の国から」のロケ地、北海道富良野に行きたくなっちゃたわ!
在宅時間が増えた今、まずは「北の国から」シリーズを全部観てみるのはどう?
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リアルタイムでドラマを観ていた世代は親になったり自身の環境が変わり、当時とは違う視点で観て感じることがあるのではないでしょうか。
田中邦衛さん、沢山の優しい笑顔をありがとうございました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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